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略縁起

古代、日本三関の一つとして鈴鹿の関が置かれました。江戸時代には参勤交代で賑わい、東海道47番目の宿場町として栄えた関の町。 地蔵院(通称・関のお地蔵さん)は、 関宿のほぼ中央に位置し、ここに明治天皇も行幸されるなど、皇室ともゆかりのある由緒正しいお寺です。 現在でも尚、昔と変わらず近郷の人々や東海道を往来する旅人たちを迎え続けています。

当寺は天平十三年(741)、国中に流行した天然痘から人々を救済するため、行基菩薩によって創建されたと伝えられる古刹で、本尊である地蔵菩薩坐像は、わが国最古の地蔵菩薩と言われています。

元禄十三年(1700)、五代将軍・徳川綱吉公の手によって新しい本堂ができ、地蔵尊はそちらへ奉安されることになりました。

札所本尊の愛染明王さまは本堂南側の愛染堂にお祀りされており、毎年8月26日の愛染祭りの日には御開帳を催しております。

この愛染堂は室町時代初期の文永四年(1267)の建立で、寛永七年(1630)に修理され、室町鎌倉の建築様式としては 三重県下最古のものです。 厨子は太閤・秀吉の寄進によるもので、銀箔を押しその上から透し彫りの模様をはめ込んだ非常に珍しく、愛染堂・本堂・鐘楼の三棟は国の重要文化財に指定されています。

境内の庭園も三重県下七名園のひとつで、庭園の奥、築山の頂上に、「えぞ桜」と呼ばれる1本の桜があります。 八重桜で、毎年すばらしい花を咲かせます。 歌人・藤原定家 (1162 〜 1241)が『新後撰和歌集巻第二・春歌下』 の中に

  えぞすぎぬ これや鈴鹿の関ならん ふりすてがたき 花のかげかな

と詠んだのが、この桜のことです。 800年の風雪に耐えて、尚、生き続けるこの桜にも本院の歴史の重みが感ぜられます。
 
御詠歌: 打ちならす 愛染堂の 鐘の音 教も祈願と 澄みてきくなり
宗派: 真言宗御室派
開山: 行基菩薩
創建: 天平十三年(741)
山主: 宮本 光順 (みやもと こうじゅん)

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年中行事
 1月24日 初地蔵
(はつじぞう)
新年最初に行われる関の地蔵院での縁日は「初地蔵さん」として親しまれており、「信仰」と「商」のお祭りです。
 2月18日 大護摩
(だいごま)
家内安全・交通安全などのを祈願して護摩を焚いて供養を行います。
 4月24日 春会式
(はるえしき)
聖徳太子の縁日と死者供養の施餓鬼法要を行います。
 8月24日 地蔵盆
(じぞうぼん)
地蔵菩薩の供養会のこの日には、お地蔵様に供物を供え、法要を行います。
 8月25日 戦没者追弔会
(せんぼつしゃついちょうえ)
戦争で亡くなった方々のご冥福を、縁者の方たちと共にお祈りします。
 8月26日 愛染明王御開帳大護摩
(あいぜんみょうおう
    ごかいちょう だいごま)
この日を「愛染祭り」として、年に1回の愛染明王の御開帳を行います。
 11月21日 終大師会
(しまいだいしえ)
1年の最後の弘法大師様の縁日です。
 12月24日 終地蔵会
(しまいじぞうえ)
年内最後に行われるお地蔵様の縁日です。
 12月31日 除夜の鐘
(じょやのかね)
1年間の厄や煩悩を落とすために鐘を108回つき、新年を迎えます。

 毎月 24日 写経会
(しゃきょうえ)
般若心経を写経し、共に唱え、祈願・回向を致します。

地蔵院の主なみどころ

地蔵菩薩坐像

お地蔵様は、この世でもあの世でも、あらゆる苦しみから私達を救ってくださる菩薩です。

今では全国津々浦々、何十万というお地蔵様がその土地の人々の信仰を集めています。その数あるお地蔵様の中で、古くから全国の人々に敬愛されてきたのが、当寺の地蔵菩薩坐像「関の地蔵」です。

奈良東大寺で知られる僧・行基が天平十三年(741)諸国に流行した天然痘から人々を救うため、この関の地にお地蔵様を刻んで安置されたのが、始まりといわれています。

「関の地蔵に振袖着せて、奈良の大仏婿に取ろう」と歌われたほど円満な顔だちのお地藏様です。



 

 

本堂・174枚の天井画

現在の本堂は4回目の御堂。五代将軍・徳川綱吉公の建立で、元禄十三年(1700)に落成しました。

母君の桂昌院が、このお地蔵様を信仰され、そのお陰で綱吉公が誕生されたといわれています。


本堂の中へ入ると、見事な天井が目をひきます。仏典にのっとって描かれた174枚の天井画は、その華やかな色彩と緻密な描写で見る人の心に迫ります。

元禄時代の絵師・狩野永敬が、十年の歳月をかけて描いたものです。


行在所 (あんざいしょ)
書院の中に一段高くなった部屋があります。
江戸時代、諸国の大名や御公卿の方々がご参詣の時に休息された部屋です。

明治11年と13年には、二度にわたって、明治天皇が行幸されました。またそれ以降も、
多数の宮様方が御宿泊、御休憩されております。

 
書院・倶了庵 (くりょうあん)


縦横に走る梁、黒い柱に囲まれた白い壁。日本建築がもつ様式美とダイナミズムの空間です。

静寂の中に、かすかに耳をうつせせらぎの音、庭園の樹々からの心地よい風をうけながら、一服の薄茶をどうぞ。

懐かしい日本がここにあります。






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INFORMATION

参拝時間 9:00 〜 16:00
お休み 年中無休
参拝料金 抹茶込み 800円

休憩施設
休憩 80人まで可、費用志納。
予約すれば地蔵院特別の精進料理あり(1人3,900円)
※ 料理は毎週月曜・火曜は休ませて頂きます。

交通アクセス


JR関西線・関町下車、300メートル。
JRバス(草津・亀山間)または三交バス(津・関間、草津・亀山間)の「関」下車。


名阪国道・関インターから国道1号線へ、東名阪国道亀山インターから国道1号線へ、いずれも地蔵院まで5分。

駐車場 40台 無料
 
付近の名所旧跡  関神社・東の追分・西の追分・観音山公園・石山観音

お問い合わせ

『地蔵院』
〒 519-1111 三重県鈴鹿郡関町新所1173-2

 TEL
 


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